マーケティング

ONとOFFのはざまで

はじめに

代理店営業マンとして悲しい性である日常空間における広告チェック。それは例えOFFの時間といえども無意識にしている職業病なのです。。。

切り替えスイッチが欲しい

パチ パチ パチ パチパチパチパチ

我が家の朝はいつも乾いた音が響いている。特に時間のある週末は念入りに音が鳴っている。もちろん拍手をしているわけでもなく、また、故島木譲二氏の持ちギャグ「パチパチパンチ」が行われているわけでもない。3歳と0歳の娘たちは興味深く音の出所を見つめている。嫁は忌々し気に見ている。音を発している私といえば無意識なので、無表情に機械的に音を発している。何をしているのか。

親指と中指で折込チラシの角を挟み、人差し指を前後に高速移動させているのだ。

いや、本当に何やってんだ、という話ですが、まぁ聞いてください。上記の指の動きをすることによって凡その紙厚を測っているのです。ある種クセともいえますが、本当に無意識にしてしまっているのです。やはり、不動産系は厚いな、とはいえ90キロ以上は久しぶりかもしれん、このタワマン気合入ってるわ、四方化粧までしてるしな、それに比べて最近は外車ディーラーは紙厚くしなくなったなぁ、微妙に59キロとかしても普通の人は気づかんけどなぁ、70キロ以上にしないとなぁ、携帯もメーカー系は昔厚かったけど今は薄いな。。。などと他愛もないことを折込チラシを眺めているときに考えてしまうのです。

「またパチパチブツブツしてる。。。朝からそれやめてくれへん?」

おっと、至って無意識であったため少し家族に不審がられてますね。。。ブツブツといういことは頭の中で考えていたと思っていましたが声に出てましたね。。。

※一般の方には全くいらない知識コーナー:90キロや59キロなどの単位は紙の単位で厚さを表します。連量という単位で、1連(全版用紙で1,000枚)の重さを厚さとして扱います。正式表記は●●kg。折込チラシでは四六版という定型サイズの1連を紙厚とする場合がほとんどです。また四方化粧とは化粧断ちとも言われ、折込チラシの周囲の白い余白をカットしてデザイン部のみにしたもので、断裁加工が追加されるので当然納期も金額もかかります。3秒後に忘れてもまったく生活に影響ない知識です。

「それ何の意味があるの?何のためにやってるの?」

「し、市場調査やん?」

無意識にやっているので正論は是非避けて頂きたい。実際紙厚を知ったところで、ほぼ意味はありません。ただ、厚紙だと高級そう、とかマット系の艶消し紙だと落ち着いている、といった印象受けますよね?作っている側としてはそのフワッとしたニュアンスがとても大事でして、自分が受け手目線にたってそういうことを掴もうとしている。。。という建前で本音は無意識なので何も考えていません。自分が係わったわけでもないのにOFFタイムに何してんだ、とも思いますが、職業病なんだと思います。日常空間に広告物は溢れているので、私のOFFタイムはどんどんと侵されいっています。

ところ変わってショッピング中。ここにも誘惑は潜んでいます。例えばケーキのパンフレット。娘の誕生日にケーキでも買おうかと数店のパンフレットを比較をしたときのこと。

嫁「ここのケーキが素材にも拘ってて子どもが食べても安心かも!見た目もかわいい!」

私「ここの店のパンフレットは紙が薄いし、色目も悪い。薄くしすぎて裏側のデザイン透けてるのに白場の反対面黒場にしてるから文字も見づらくなってるわ。商品イメージが伝わりにくくて大丈夫なんかな?と疑ってしまう」

嫁「じゃぁ、こっちのパンフレットのお店は高級感ある作りで美味しそうに見えるんですかねぇ?」

私「もっと裏を読むんや。表紙が中身とちがう厚紙やろ。しかも艶消し加工のPP巻いてる。これは加工料高い。どれくらい部数刷るのかは知らんがチェーンでもない単店にしてはパンフレット代が中々かかっとる。ブランドイメージも大事やけどそこまで金かけるならイチゴの一つも増やしてくれ、て話やで」

嫁「。。。醒めるからちょっと黙っててくれる?」

こうである。気を抜くと家族よりの白眼視は避けられなくなってきます。しかし、どうしても気になってしまうのです。そういう日々を送っているので最近では娘が図書館で「この絵本はつやっとした紙使ってるから良い絵本」などと言い放ちお友達のママを混乱させたり、所かまわず紙をパチパチしてみたり、市の配布パンフレットをみながら「このデザインはバツ。全部がおっきい」とか超上から目線でデザイン語ったりしてます。そして私が嫁から報告という名の叱責をうける日も少なくないのです。

まとめ 開き直って

片隅といえど広告業界に籍をおいていると、もはやONOFFスイッチを切り替えるのは難しいのかもしれません。街中にはこれでもか、と広告物は溢れかえり歩いているだけで、こんな手法があったか!と気づかさせることもしばしば。自分が取り扱う商品が常に目に入るという環境においてスイッチを切り替えることに気をおくより、開き直って楽しんだ方が逆にストレスがたまらないのでは、と思う今日この頃です。ただし、家族には極力迷惑をかけないように。。。ですが。

ABOUT ME
仕事中@
1977 年熊本生まれ。ノリと気合の営業部 員。好きな言葉は「阪神勝利」。口癖「今日阪神どやった?」。娘に嫌われながらも 仕事に育児ハッスルハッスル。
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