レビュー

PC作業を快適に!「マウス論」〜第2回〜

PC仕事をしている人なら必ずと言っていいほど触っている「マウス」。

感覚的に触るデバイスであるマウスは、言わば「PC作業に於ける右手」。初期設定のままだと自分のスピード感に合わず、そこから違和感やストレスを感じるという人もいるかと思います。

マウスと向き合い、自分とマウスの感覚を合わせることでPC作業を快適にするためのポイントを紹介する「マウス論」。前回はOSでいじれる設定を触ることで、感覚を自分に合わせて作業効率を上げるポイントを紹介しました。

今回は「自分に合ったマウスの選び方」。マウスと一概に言っても、形や大きさは様々。自分の手癖に合わせたマウスを選ぶとモノとして愛着が湧きますし、それが最終的に作業効率UPに繋がるかもしれません。

マウスを選ぶ基準

マウスは今、モバイル用途の小型マウスからPC作業に特化した多機能マウス、程良い大きさとバランスを併せ持ったPCゲーム向きの高性能ゲーミングマウスなど選択肢が豊富にあります。筆者がマウスを買う際にまず調べるのは、大きく纏めて4点。
・大きさ
・形
・重さ
・ボタンの数
上記のポイントをメーカーHPやリリース情報、レビューサイト等で確認した後大型の家電量販店で実機をチェックします。

大きさ

年代性別問わず、手の大小は千差万別。なので誰にでもフィットするマウスは存在しません。基本、手の大きさに合わせて購入するのがベターですが「頻繁に持ち運んで作業をするために小さめのマウスを選ぶ」など、使用環境や用途とも相談するといいでしょう。さらに、マウスは人によって持ち方も変わってくるものです。
マウスに手をべったり乗せて動かす「被せ持ち」タイプ。大きめのマウスを操作しやすい。※筆者がこの持ち方

指を曲げてマウスを掴む「つまみ持ち」タイプ。自分の手と比べて小さめのマウスだと、この持ち方の方がマウスを制御しやすいのかも。

こういった、持ち方の違いまで鑑みて選ぶ必要があるため手の大きい人が全員「手に合った大きめのマウスが最適!」とも言いづらいところです。自分の手の大きさ、持ち方と相談して大きさを決めましょう。今のマウスの大きさ、持ち方がしっくりこないなら大きさをガラッと変えてみるのもアリかもしれません。

 

マウスには大きさの他に各社、形状も大きく変わるものがあります。一般的に売られている形状としては
・左右対称タイプ

・左に捻れた「右利き用」タイプ
(※このマウスだと判りづらいんですが、左側に親指が収まるように凹んでいます)
に分かれます。

筆者はかれこれ10年ほど、買ったマウスは全部右利き用のマウスです。手にフィットして持ちやすいので。ただ、人によっては「捻れたマウスは手にぴったりすぎて気持ち悪い」という人もいます。これは完全に好み。

因みに、左に捻れた「右利き用マウス」があるならばという事で右に捻れた「左利き用マウス」もあります。調べていてわかった事なんですが、筆者の想像以上に今、左利き用マウスって発売されてるんですね。失礼ながらもっとニッチな市場だと思ってました…。左利きの人は選択肢に入れるのもアリかと(後述の「実物を見に行く」のが少し大変かもしれませんが…)。

重さ

大きさの違いもあるなら当然重さも違いがあるもので。ただ「大きいマウス=重い」と一概には言えず、最近はワイヤレスマウスも安価で購入出来るので「有線orワイヤレス」でも重さが変動します。ワイヤレスマウス、ケーブルの引っかかりや取り回しから開放されて最高なんですが安価なワイヤレスマウスは大抵単三〜単四電池を入れるタイプなので、純粋に電池の重さがマウスの重さに加算されます。この電池の重さが曲者で、アルカリ電池だとだいたい単三で24g、単四で11gほど。
参考:東芝アルカリ乾電池「アルカリ1」

充電池(ニッケル水素電池)だともう少し重たくなります。マウスは腕の力だけで動かすので、24〜30gの差は思った以上に気になるもの。小型のマウスだと電池との総量でバランスが良くなったりもしますが、そこは利便性と自分の握力との相談ですね。

ボタンの数

デザイナー業や、Excelを触る事務方の仕事に於いてはキーボードショートカットを多用する方もいる事でしょう。マウスによってはメーカー製のソフトを使用して左右ボタン以外にショートカットを割り振れるので、ボタンの多いマウスに多用するショートカットや両手を使わないと押せないショートカットを割り振って作業効率を上げる、という手段も取れます。https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/products/gaming-mice/g402-hyperion-fury-fps-gaming-mouse.html#910-004072

先程から写真にも写っている筆者の愛機、Logicool G402もそんなマウスのひとつ。左右ボタン・ホイールクリックの他に右側に5つのボタンを備え、デフォルトで付いているマウスの挙動調整やブラウザの戻る/進むボタンから他のコマンドに変更することが出来ます(別途ソフトウェア〈無料ダウンロード〉が必要)。

ひとつ注意点を上げるとしたら、このG402程度のボタン数なら問題は無いんですがMMORPG(多人数参加型オンラインRPG)向けのめっちゃボタン多いマウス(マウスの左側にちっちゃいテンキー乗せてんのかいっていう奴)は集合体恐怖症の人は「ヒエッ」となる見た目なので注意が必要です。

こういうやつ。

集合体恐怖症の人はクリック非推奨。

マウスを購入する際は、実物を見てみるのが最適解

マウスを選ぶ際の(個人的な)基準を掘り下げてみましたが、個人的にはこの基準にプラスして「PCデバイスで有名な企業・ブランドのマウス」というのも念頭に入れたほうがいいかもしれません。

というのも、そういった企業のマウスは生産を終了した古いモデルや前述の「左利き用マウス」でも無い限り、家電量販店でお目当てのモデルを試乗(手を乗せて試してみるんだから間違ってはいない)しやすいからです。

数値的に大きさや重さを想像で測る事はインターネットの力を使えば簡単な事なんですが、やはり普段遣いするもの、自分の手との相性がいい場合は数年来の相棒になるモノと考えると、実物を触るのが一番の判断材料となります。靴やメガネと一緒で、実際に触ってみたらちょっとイメージと違う事もありますし。

PCデバイスで有名な企業、代表的な名前を挙げるとすればエレコムバッファローサンワサプライなどでしょうか。マウス以外にもUSBケーブル、ハードディスクなどPC周辺機器を作っているメーカーなので名前を見たことがある人も多いのでは。因みに、今更な話をしますと筆者はロジクール箱推しです。今後も紹介するマウス等のデバイスはロジクールが多くなります。

しゃあない!

季節や時期の変わり目など、
周辺環境の衣替えをするのもいいかも?

今回は自分に合ったマウスの選び方について個人的観点の元、解説をしてみました。いかがでしたでしょうか。PC周辺の環境というのはあまりコロコロ変えるものでも無いとは思いますが、年末の大掃除の際や新年度の気分転換などでマウスを買い替えてみるのもいいかもしれません。

今や大きさ・形・重さも千差万別に選べるマウス。本稿を参考にいいマウスを見つけてより良い作業環境を構築してもらえたらと思います。

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トミー
ガジェット・ゲーム・デザイン・音楽の情報を収集しがち。几帳面だけどめんどくさがりな、部屋を片付けられないサブカルメガネ。
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