レビュー

ミッション:映画すみっコぐらしレビュー

 

SNSで逆詐欺と話題のすみっコぐらしを見てきたました

 「え?逆詐欺ってどういう意味?」と思われた方、これは「いい意味で騙された。思ってたのと違ったけど良かった」などの意味で使われるネットスラングで、最近SNSで見かける言葉です。詐欺というマイナスイメージの単語をなのでちょっとドキッとさせられる強い言葉ですがとあるアニメの感想として話題になりました。それが映画すみっコぐらしです。それだけでなく「ジョーカーより辛い気持ちになった」という意見まで見かけ、そんなに重いストーリーなのか?と興味が湧いて見てみたくなりました。

ジョーカーはご覧になりましたか?見た人によって主人公に共感したり嫌悪したり、社会問題を想起されたりと心揺さぶられる作品だったと思うのですが、まさかこのファンシーな絵柄のアニメ映画にもそれだけの作品力があるのか?と確認しようと思ったわけです。その後、話題になってるツイートは極端なのであまり期待せずに見るようにという発言が流れてきてジョーカー的な作品性の期待は早々になくしました。しかしYahoo!映画のレビューでは★4.47(12.1現在)とかなりの高評価なのでさぞや面白いのだろう、と期待して見に行きってみました。

 

ほぼ満席で鑑賞

  そもそもすみっコぐらしとは、リラックマなどのキャラクターを手掛けるサンエックスが制作したアニメ映画です。寒がりなシロクマや誰にも食べてもらえないとんかつの端っこなど個性的な、すみっこに居たいそんなキャラクター(すみっコ)がたくさんでてきます。 どちらかというと主役というより脇役のような面々しかいませんが、誰しも共感したくなる部分が多少なりともあるんじゃないでしょうか。私も出来れば存在感を極力消して生きていたい。 劇場にはSNSで話題だからか200席近いシアターのほぼ9割が埋まっていて主にお子様連れでした。子供が多いので結構にぎやかな雰囲気で映画を見ました。すみっコのセリフは画面に文字で表示されて音はつかないんですがお子様がわざわざ読んでくれるんですよ。(保護者さんが注意しなかったのかずっとでした)なんかもうゆるいアニメなのでこっちの意識もゆるゆるで静かにしろとかそんなこと全然気にならなくなっていました。

 ストーリーはそんな彼らが絵本の中に吸い込まれてそこで出会った「ひよこ?」の家(居場所)を探してあげるというものです。 世界の童話をベースにその世界でゆるゆると過ごすすみっコたち。めちゃくちゃほのぼのしています。とてもゆるゆるです。あまりファンシーな世界に慣れ親しんでこなかったのでゆるいな~(ちょっと退屈だなあ)と思いながら見てました。むしろとても癒やされるという方も多いと思います。

 

で?逆詐欺なの?

 終盤手前までゆるゆるで話が進むのですが「ひよこ?」の正体に差し掛かると話は意外な展開を迎えます。なるほどこの正体は結構シビアです。(ネタバレなので控えます)ただ少年漫画的な熱い展開であったりちょっと切ない展開であったり大変物語は盛り上がりますし、引き込まれました。周りからすすり泣きの声がちらほら聞こえて来ました。 逆詐欺って知らなかったら驚いてたでしょう。でも聞いてたのでこういう展開が入ることに驚きはなかったわけですがじゃあ逆詐欺っていう噂を聞かずにこのアニメに興味持つかって言われたらどんなにレビューが4.47でも見ないかな…というジレンマを感じます。

 興味を持つきっかけになった「ジョーカーより辛い」という感想については、私はあまり感じませんでした。ちょっと切ないけど普通にハッピーエンドな話だと思います。EDの捉え方は様々あると思いますが。 むしろ「他者への肯定。一人ぼっちにはしないさせない」みたいなマインドを作品から感じるのでジョーカーのアンサーとしてタイムリーなお話だと思います。

 まあそんな難しい話じゃなく気楽にお子様におすすめです。60分ほどでさくっと見られます。あとな~~~~~~~~~~んも考えずにゆるゆるしたい時、人間関係に疲れたなあって時見ると良いかもしれません。

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角浦 内子
スマホ片手にドラマ見てます。恋愛ものは苦手。気に入った映画は繰り返し劇場で見るタイプです。
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