マーケティング

初めての広告 会社案内編

会社案内は大企業といわれる会社ではもはや当たり前にある存在ですが、意外と無い会社も世の中には多い印象。社員にとっての名刺と同じく、会社にとっての名刺代わりとなる会社案内は、新規の営業先や就活生への自社紹介にとても効果的です。

「作ってみたいけど、どんな内容を入れるべきか」「設立してまだ数年でもできるのか」そういったお声に、会社案内そのものの役割と定型的な作り方、内容の作り方をご紹介します。

会社案内の役割

会社案内が活用される場面はご想像に難く無いと思いますが、①新規の営業時や、②会社説明や求人関係での自社紹介が代表的な例です。が、そもそも会社案内は何のためにあるのか?改めてその役割を整理してみましょう。

①企業コンセプトの提示とブランディングのために

企業は独自のコンセプト・経営理念の下に設立、運営されています。それを自社のイメージとして昇華し、他社との違いを際立たせ自社のイメージを向上させる(ブランディングと言います)ために、ロゴを作ったりイメージカラーなどを決めたり、見聞きできる形の物をオリジナルで作っています。いわゆるコーポレートサイトや映像などがその例ですが、それらを用いて広く世に知ってもらうためにWEBやテレビCM・新聞広告などで広告を打つのが基本的なブランディングの流れです。会社案内も、そういった企業のブランディングツールの一つとして作られます。しかもWEBやCM・新聞広告と違い、制作費はかかっても宣伝費用としての媒体費は原則かからないため、制作を検討しやすいツールです。したがって、他社に無い強みや特徴を持っていて、これから先それをより知ってもらいたいという企業にお勧めしたいツールです。

②フェイスtoフェイスでのブランディング支援ツールとして

実際に会社案内が活用される場面として主に浮かぶのは、やはり新規の営業先や会社説明会など求人関係の場ですが、どちらも人と人が面と向かって話をする場面で使われることが最大の特徴です。すなわち、営業担当者が新規営業先の担当者に、求人担当者が就活生や求職者などに、自社をさらに分かりやすく説明し、魅力を知ってもらうための営業支援ツールとなる一方で、時間が取れずに担当者がしっかり自社紹介できなくても、代わりにお渡しして後から見てもらうことができるという意味で営業活動全体をバックアップできるツールが会社案内です。

会社案内の作り方

実際に会社案内を作る際、何から検討して決めていけば良いのか?予算感としてどの程度考えれば良いか?一つ一つ追っていきましょう。

①会社案内の作り方~サイズなどの仕様を決める

会社案内を作ろう!となった時、最初に決めるのは予算です。形・作りたい部数を検討しながら、どんなサイズで、どれくらいの内容が入る物にしようか・・・。ひとくちに会社案内と言っても、形も伝えたい内容もボリュームもすべて、企業によって本当に様々です。コンセプトも経営理念も企業の数だけあるので、会社案内も言ってしまえば作っていない企業を除けば、企業の数だけあるということになります。ただ、よく採用される形は確かにあるもので、A3サイズの二つ折りやA4サイズ仕上がりの冊子など、仕上がりのサイズがA4サイズ程度の物が多いです。費用については印刷部数と紙の種類によっても大きく変わり、デザイン費も別途で発生します。会社案内用に別途でイラストを制作したり、建物や社員などの撮影をする場合は、さらに別途発生します。予算感を確認するために、また担当者からの詳しい説明のヒアリングも兼ねて、一度広告代理店もしくは制作会社、印刷会社へ見積りのお問合せをお勧めします。

②盛り込みたい内容を決める

会社案内は、一般的に外側はオモテ表紙とウラ表紙があり、オモテ表紙はロゴなどを使った企業イメージとなることが多いです。ウラ表紙では、数ページ以上の冊子か二つ折りかによっても異なります。前者の場合オモテ表紙と連動したイメージが多いですが、載せる紙面スペースの限られる後者では事業所の案内などを載せることもあります。中面部分については、基本的に強く伝えたいことから先に載せていきます。先述の通りブランディングツールとして、会社案内で一番伝えたいことは企業コンセプトである「経営理念」や「社会貢献する上での自社の役割」などの、経営の根幹となるメッセージが多いです。社長の挨拶文などもここで盛り込まれることもよくあります。次が事業内容、業務内容の紹介です。他社に無いサービスや商材などがあれば、それをしっかいアピールできる内容にすることで、自社の力強いPRになります。また、自社の事業がどういったものか、実際に社員がどういった一日を過ごしているか、見やすく具体的に紹介すると特に就活生や求職者に対しての会社説明の際にはイメージが付きやすく分かりやすいです。もし社外活動や社会貢献活動など事業外で活動していることが有れば、アピールポイントとしてどんどん盛り込むことをお勧めします。後半~最後にかけて、会社の成り立ちである沿革、現在の組織図、支社や営業所の案内、会社概要など、定型的な部分の紹介となります。あくまで一般的な内容で、創業が比較的古く沿革に力を入れて制作したい場合には沿革のスペースやページを大きく取りタイミングごとにエピソードを交えて歴史表のようにしたり、イメージキャラクターを盛っていたりスポンサー活動をしている場合には表紙にも中面にもアイコンなどとして盛り込んだり、様々なやり方があり、そのどれもがその企業独自の「色」になります。

③会社案内の制作期間

そのため、会社案内の制作はこだわりの詰まることが非常に多く、制作期間は最初に想像しているより長くなる傾向が強いです。撮影などの工程が入るとさらに時間がかかってきます。0から作った場合、半年で完成するものもあれば、1年以上かかることもあります。こだわるほど制作に時間がかかることを頭に入れておくと良いでしょう。

まとめ

会社案内は企業の名刺であり、営業先で客先から見た企業の顔となる存在です。そのため、企業のコンセプトや理念への思いが力強いほど、内容にこだわりが生まれて当然ですし、より「色」のある会社案内を作ることが出来ます。さらに1度の印刷で数千部~数万部と大量に刷ることも多いため、1度制作して印刷するとしばらくの間は内容を変えるということが気軽にできません。作ったその時が一番新鮮という紙媒体の宿命とも言うべき所ですが、だからこそ直接見せて伝わるツールとして、昔から作られている広報媒体の一つです。一度ご検討してはいかがでしょうか?

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カブト
唯一の光り輝く 20 代であるにもかかわらず、同世代の話題に割と付いていけないときが多い若輩アラサー。
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