レビュー

NHKドラマ10 昭和元禄落語心中2〜5話感想

2018年10月12日から放送。連続10回(予定)。初回は25分拡大。主演は岡田将生。

累計200万部を突破、魅力的なキャラクターと骨太なストーリーでマンガ賞を総なめ、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こしている、雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」をドラマ化。
最近落語にご執心なのか超入門落語 THE MOVIEや落語ディーパー(放送終了)など様々な落語番組を放送しているNHKの送るドラマです。

以前民放でアニメ化もされており、こちらも大変好評。私は原作漫画は読んでおりませんが、アニメは見ておりますので、ある程度結末まで(アニメ版のではあるのですが)知っておりますのでネタバレは極力避けて感想を書いていこうかと思っております。

あと、落語のことはまったくの門外漢です。

ドラマのあらすじ(NHK公式サイトより引用)
昭和初期、落語の世界に入った八雲は、同期入門の落語の天才・助六と、固い友情で結ばれる。八雲は助六の芸に憧れ、嫉妬し、追いつこうともがき、芸者・みよ吉にも支えられ、成長していく。やがて、助六とみよ吉とが結ばれるが、ふたりは謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、ふたりの遺児・小夏を引き取る。小夏は、八雲を「親の仇」と恨んで成長し、やがて天衣無縫な八雲の弟子・与太郎とともに、八雲がひた隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく…。

2話「助六」

2話「助六」あらすじ
八雲(岡田将生)と助六(山崎育三郎)が、落語の世界に入ったのは昭和10年代。前座として寄席に出る頃には、日本は戦争のまっただ中だった。
不安に満ちた日々を経て、昭和20年の夏、終戦。そして、彼らの運命を変える、孤独な芸者・みよ吉(大政絢)が現れる…。

(NHK公式HPより引用)

 この話から八雲による回想が始まります。助六の子供時代を演じる子役さんの落語のまあお上手なこと。最近の子役さんはすごいですねえ。

 このドラマ、ご時世柄なのかNHKが作ったからなのか、戦争による言論の規制や文化の破壊をアニメ(原作未読)版に比べて出してきている気がしますね。しかしすごい勢いで戦争が始まって終わった。1話で戦争が始まって終わった。

 助六役の山崎育三郎の落語の良さ。一本はじめから終わりまできちんと収録して配信とかで見せて欲しい。

3話「迷路」

3話「迷路」あらすじ
若手落語家として、菊比古(岡田将生)は伸び悩み、一方で助六(山崎育三郎)は大人気。菊比古はコンプレックスを募らせ思い悩む。そんな菊比古に芸者みよ吉(大政絢)は惚れ込んでいく。菊比古は芸人として飛躍するきっかけを求めるが…。
(NHK公式HPより引用)

この鹿芝居がある回を一番の楽しみにこのドラマを見てたんです。歌舞伎の人気演目『弁天娘女男白浪の菊之助』を演じる岡田将生が楽しみでしょうがなかった。今夏銀魂2でも大変美しい女装姿を披露したのでさぞや綺麗だろうと。己の芸の殻が破れない菊比古が女の着物を脱いで男の本性を表す「菊之助」を演じ、自分の芸を見つける姿にさぞやカタルシスを感じるだろうと。そう期待してたんですけどあんまり似合ってなかったですねえ…。残念。合ってない鬘にペラペラの着物、踊りをやってたって割には女形の所作もなってねえし…。もっとキラキラ輝く美しいシーンにしてほしかった…。

4話「破門」

4話「破門」あらすじ
菊比古(岡田将生)と助六(山崎育三郎)は若手落語家として並び立つ存在になった。どちらが先に昇進して「真打」になるのか。菊比古は先輩落語家・彦兵衛(柳家喬太郎)から、「死神」を伝授され、真打ち昇進に挑むが、師匠たちから「真打になる前に、みよ吉(大政絢)とは別れろ」と言われ…。
(NHK公式HPより引用)

みよ吉役の大政絢ちゃんって林先生に「その回答お見事です」って言ってる姿しか最近見ねえなって思ってたんですけど、綺麗で婀娜っぽくていいですねえ。

助六は八雲の大名跡を強く望んでたわけですけど、そこに付随する責任やら重責やら伝統なんざ全然見えてなかったんじゃないだろうか。名を継ぐというのは伝統や技芸や魂を引き継ぐことになるとかどこまでわかって欲しがってたんだろう。継いだら苦労すんのにねえ。

5話「決別」

5話「決別」あらすじ
真打昇進後、菊比古(岡田将生)はめきめきと人気を上げていった。一方で破門された助六(山崎育三郎)は落語界に居場所を失い、みよ吉(大政絢)と共にぷっつりと消息を聞かなくなる。数年後、菊比古は師匠である七代目八雲(平田満)から、七代目と助六との間の、ある秘密を知ることになる。
(NHK公式HPより引用)

平田満さん演じる七代目八雲の「子別れ」がとても素晴らしい回でした。決別の回に子別れを持ってくるあたり原作上手いなあと思います。

そしてちっこい小夏さんの登場。この子の落語もかわいい。最近の子役さんはすごいねえ。

次回で助六とみよ吉の死の真相が語られる訳ですが感想はここまで。

 

5話まで見ての全体的な感想

視聴率悪いらしいですね。
数字の良し悪しなんざ全然どうでもいいんだけど。
あれだけ熱演している役者さんたちを見てもらえてないのはもったいないかなあ。少々雰囲気が暗いのと落語のシーンがどうしても短いのが不満ではあります。もっと落語を魅せて欲しい。

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角浦 内子
スマホ片手にドラマ見てます。恋愛ものは苦手。気に入った映画は繰り返し劇場で見るタイプです。
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